薄型HAL腰タイプ新型モデルの農業分野への展開を推進 ~収穫作業時の身体負荷低減を支援し、持続可能な農業の実現に貢献~

当社は、「HCPS融合サイバニクス with フィジカルAI」をコア技術としたソリューションの一つとして、薄型の「HAL腰タイプ作業支援用」の新型モデルについて、農業分野での展開に向けた取り組みを進めています。

HALは、脳から筋肉へ送られる微弱な生体電位信号を皮膚表面から読み取り、装着者の意思に従った動作を実現する世界初の装着型サイボーグです。当社はこれまで医療・介護・福祉施設における介護・自立支援用途や、重労働現場における作業支援用途を中心に社会実装を進めていますが、本年5月には消防庁が実施する災害現場活動における最新技術検証へ採用されるなど、その展開領域が広がっています。

農業分野では、従事者の高齢化や担い手不足が課題となる中、収穫作業などで頻繁に発生する中腰姿勢やしゃがみ込み姿勢による腰への負担が、就農継続を妨げる要因の一つとなっています。当社は内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の研究開発成果を取り入れ、農作業に多い持ち上げ動作やひねり動作、中腰姿勢の保持なども支援することのできる薄型の「HAL腰タイプ作業支援用」の新型モデルを開発しました。

2026年5月には、株式会社パソナグループと共同で、兵庫県淡路市のタマネギ畑において実証実験を行い、40代から70代までの男女6名が参加し、HALを装着した状態でタマネギの引き抜き作業や収穫後のひげ切り作業などを実施しました。本実証の様子は神戸新聞(2026年5月31日付)でも紹介され、同記事では、実証参加者から「すっと引き抜くことができ、やりやすく感じた。後から腰が痛むこともない」といったHALによる腰部負荷の低減効果を実感する声が掲載されました。一方で、実際の利用シーンにおける課題や改善要望も得られたことから、当社では、本実証を通じて得られた知見や参加者からのフィードバックをもとに、農業分野におけるHALの本格展開に向けて、製品・サービスのさらなる向上に取り組んでまいります。

HAL腰タイプについては、神奈川県において高齢者のフレイル改善・対策に向けた展開が開始されるなど、健康寿命延伸のための取り組みが進められています。今後、高齢化が進展する農業分野においてもHALの活用が拡大することで、アクティブな農業従事者の増加や健康増進、さらには離農の抑制につながることが期待されます。

当社は今後も、農業をはじめとする様々な現場においてHALの社会実装を推進し、労働負担の軽減と生産性向上の両立を通じて、持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。また、「HCPS融合サイバニクス with フィジカルAI」を基盤とした研究開発と社会実装を推進し、人とテクノロジーが共生する未来社会の実現を目指してまいります。

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