【ニュース】自家細胞培養による再生医療等製品を開発する ひろさきLI社と資本業務提携

CYBERDYNE株式会社(茨城県つくば市、代表取締役社長:山海嘉之、以下「当社」)は、高度な細胞培養技術やコラーゲン加工技術をベースに自家細胞培養による再生医療等製品を開発するバイオベンチャーのひろさきLI株式会社（本社：⻘森県弘前市、代表取締役社⻑:町田容一郎、以下「ひろさきLI社」）に対して、資本業務提携（当社からひろさきLI社への出資) を行いましたので、お知らせいたします。また、同時に当社の子会社が運営するCEJファンド(サイバニクス・エクセレンス・ジャパン1号投資事業有限責任組合)からも、ひろさきLI社に対して出資を行っています。

（１）ヒト羊膜基質使用ヒト（自己）口腔粘膜由来上皮細胞シート「サクラシー®」
ひろさきLI社が開発した「サクラシー®」は、2022年1月20日に角膜上皮幹細胞疲弊症における眼表面の癒着軽減を目的とした再生医療等製品として製造販売承認が得られ※1、2022年9月１日より保険収載の予定です※２。これは、国内外の上場企業グループに属さない独立した未上場の企業が再生医療等製品の承認に成功した初めて且つ唯一の事例となります。

（２）自己軟骨細胞加工製品（開発名「IK-01」)
ひろさきLI社が開発する「IK-01」 は、患者様の自己軟骨細胞を使用し、培養施設で製造後患者様の損傷部位に移植することで膝関節の軟骨の損傷部位を修復する再生医療製品です。ひろさきLI社は現在、外傷性軟骨損傷を対象とした第3相検証的試験を実施しており、さらに、変形性膝関節症を対象とする第２相試験の準備を進めています。

当社は、今回の提携により、ひろさきLI社の開発するIK-01と当社の装着型サイボーグ HAL®を組み合わせることで、変形性膝関節症の患者様に対する根治療法を目指します。また、ひろさきLI社のIK-01の変形性膝関節症への適用拡大による将来需要に備え、当社が川崎市殿町キングスカイフロントに整備する「サイバニクス医療イノベーションベース」において、当社の細胞培養自動化技術によりIK-01の安定供給体制の実現を支援してまいります。

（当社の山海社長からのコメント）
変形性膝関節症は、症状が進行すると多くの患者で人工関節が必要となります。ひろさきLI社の膝関節用の再生医療製品「IK-01」（膝関節の軟骨損傷部位を修復）と、新規に開発を進めてきた変形性膝関節用 HAL®を組み合わせることにより、変形性膝関節症に対するHAL®と再生医療との複合治療法が誕生し、新たな治療法として国内外に展開できると考えています。また、今回の提携により、キングスカイフロント（川崎市）に展開する当社の「サイバニクス医療イノベーションベースA棟」をフル活用し、再生医療製品の開発・製造においても、共に新たな段階に進むことになります。今後の事業展開を楽しみにしています。

■ ひろさきLI株式会社プレスリリース：
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000106391.html

（参考リンク）ひろさきLI社ウェブページより
※1製造販売承認取得に関するお知らせ（2022年1月20日）
http://hirosaki-li.co.jp/newspdf/news20220120.pdf
※２保険収載了承のお知らせ（2022年８月4日）
http://hirosaki-li.co.jp/newspdf/news20220804.pdf